【財布 手入れ方法】

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革の財布を手入れしている方はどのくらいいるのでしょう?
鞄に入れておいたら他の物とぶつかって傷が付いたり、お尻のポケットに入れておいたら汗で変色してしまったり、使っているとどうしてもダメージを負ってしまいますよね。
せっかく気に入っていたのにそこを見るたびに残念な気持ちになってしまうのは切ないものです。
しかし、財布は手入れや予防が可能なので、少し手間をかけてあげるだけでずっと長持ちします。
勿論手をかける分より愛着もわいて、所有欲が増すのでお勧めですよ。
今回は基本的な手入れ方法をご紹介いたします。

革と言っても色々な種類がありますが、今回ご紹介するのは一般的かつ大体の革に使える手入れ法です。
また、初めに言っておきますが、革は使い込むことで経年変化を起こし、表情や質感が変化するものです。
これはダメージ(ネガティブ)とは別物(ポジティブ)と捉えるようにしましょう。

革は基本的に水分や摩擦に弱く、放っておくとシミやカビなどが発生してしまいます。
特に新品の状態は無防備な状態で、傷などの刺激を受けやすい状態です。
まずは予防として保革クリームを全体に薄く伸ばすように馴染ませます。

全体に塗り終えたら風通しの良い日陰で30~40分程度乾かしましょう。
乾いたら綺麗な布で乾拭きをし、防水スプレーを30cm程離れた場所から全体に均一に吹きかけます。

スプレー後はまた30~40分ほど乾かせば完了です。
保革クリームは可能であれば1~2ヶ月に1回くらいは塗布するようにしましょう。

使い込んでいる中古品の場合は、どうしても埃や皮脂汚れなどが付いてしまっています。
その場合は馬毛ブラシで埃を落とし、綺麗な布で乾拭きをした上でクリームを塗布するようにしましょう。
汚れが酷い場合はクリーナーや革用の消しゴムなどを使うとより効果的です。
また、ブラッシングや乾拭きは日ごろから行うだけでも格段に長持ちするようになりますよ。

次は革が傷ついてしまった時の対処法です。
手で扱っていれば爪で引っ掻いてしまったり(これが一番多いかも、、、爪を切りましょう)、鞄の中で他の物とぶつかったり擦れて傷がついてしまうこともあります。
小さな傷や芯通しの革(内部まで染色された革)であれば柔らかい布や指などでこすれば馴染みますが、深い傷の場合は特に丘染めの革(内部まで色が浸透していない革)だと下地の色が出てきて目立ってしまいます。
革用のクリームを馴染ませて消えるケースもありますが、それでも消えない場合は傷補修用のレザーマニキュアなどで染色します。
が、正直素人では失敗して台無しになってしまう可能性もあるので、出来れば専門店に出すことをお勧めします。
↓ この程度の傷ならクリームを塗りこむだけでもかなり目立たなくなりますよ。

次に水分で濡れてしまった時の対処法です。
防水スプレーを活用していれば、多少の水分であれば染み込むことはないと思います。
しかし、それでも濡れてしまった場合は、出来るだけ早く乾いた布で水分を拭き取って下さい。
この際、拭くというよりは縁から叩く感じで円を描くように拭いていきましょう。
拭き終えたら陰干しして乾かせばOKです。

水分は雨や汗から入ってしまうことが殆どです。
手入れが足りなかったり放置してしまうと、最悪カビが発生してしまうことがあります。
カビが生えてしまった場合は水分を含ませ固く絞った布でこすらずに拭き取ります。
内部まで浸透してしまっていそうな場合は、アルコールを染み込ませた布で拭き取ると再発しにくくなります。
処置後は風通しの良いところで陰干ししておきますが、出来れば普段から湿気を避けて保管するよう心がけましょう。

このように傷や汚れ、水分が付いてしまい、上記の対処法を行った後は、最初に記載した予防策を行うことで再発を防ぐことが出来ます。
革は生きています。
日頃から手入れを欠かさず愛着を持って育ててあげてくださいね。